全身への影響
「歯周病」と「心臓病」の関係
歯周病のある人は、ない人に比べると心臓血液疾患を発症するリスクが高くなります。
また、歯周病が進行する程、発症リスクも高くなります。
「歯周病」と「低体重児出産」の関係
歯周病の母親の早産のリスクは健康な母親の約7倍になります。歯周病菌は血管を通り、羊水まで影響を及ぼし、早産・低体重児出産の原因となる事がわかってきました。
ちなみに、飲酒する母親の早産のリスクは約3倍です。飲酒する人より、歯周病の人の方がリスクは高くなるのです。
「歯周病」と「糖尿病」の関係
糖尿病の人は感染に対する抵抗力が低下しており、歯周病が悪化しやすい状況にあります。
また糖尿病の場合にも、歯周病の原因菌が糖の代謝に影響を及ぼし、血糖値のコントロールが悪くなります。
「歯周病」と「肺炎」の関係
誤嚥等により口腔内の細菌が肺に入ると肺炎を起こします。
誰にでも起こる可能性がある病気ですが、プラークコントロールが良く出来ている口腔内であれば、リスクは軽減できます。
「歯周病」と「認知症」の関係
歯周病の人は認知症になりやすい。近年、歯の残存数とアルツハイマー型認知症の関係が報告されました。
患者の頭部CT画像を比べると、残存歯が少ない程、脳内の隙間が広く、脳の萎縮が進んでいました。
歯が存在すること、つまり噛むということが脳にとって重要であるとわかります。